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だけど、俺との距離
ほんの20㎝まで詰め寄って
必死に訴える河野の瞳に
なんだか負けた気分だ。
ならば…
お前が本当に再生出来るのか
その過程を俺も見てみたい。
それで本当に
河野が再生出来たなら…
俺も…
再生出来る可能性が…
見い出せるのかもしれないと
ちっぽけな希望を抱きながら。
「河野…
お前は本当にバカな女だ。
だけど…
お前の唯一の希望を
失いたくないなら
俺の出す条件を受け入れろ」
それが俺と河野の
奇妙な同居生活の始まりだった。
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