2007人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
唯との電話を切って
私の心は大きく揺れていた。
亮から買ったのは
間違いなく偽物のダイヤで。
私は亮に騙されて…
風俗で躰まで売ろうとしてたのに…
それでもまだ心のどこかで
亮への気持ちが残ってて…。
部長に心惹かれていながらも
決して好きになってはいけない人。
だけど私だって…
本当は誰かに愛されたい。
もしも…
もしも亮が…
偽ダイヤを売った事を反省してて…
もう一度きちんと
私と向き合ってくれるなら…?
…いや…
きっとそんなのは儚い夢で。
また亮は私を利用するのかも知れない。
そう思いながらも
やっぱりグラグラと揺れる
情けない自分が嫌いになりそうだ。
最初のコメントを投稿しよう!