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呆然としてる俺に向かって
ゆっくりと伸びて来る
河野の細い腕。
いかにも抱きしめてと
男を求める女の細い腕が
スルスルと伸びて来て…
「…亮…」
もう一度河野の口から
吐き出されたその声に
俺の中の何かがプツンと切れた。
「河野莉央!
いい加減に起きろっ!」
大声で言った俺に
パチッと河野の瞳が開かれて
「はいっ!」
と元気よく返って来た返事。
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