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立ち尽くしてる私を見つめている
部長の瞳が微かに揺れた気がした。
「啓太は…優しい男だから。
あんなチャラそうだけど…
いいヤツだから大丈夫だ。
ただ…
アイツの心に刻まれた
深い傷を…
…理解してやってくれ」
そう言って部長はゆっくりと
私から視線を外して行く。
同時に震えはじめた
私の心と握りしめた拳。
頭の中が真っ白になって…
咄嗟に口から
飛び出してしまったのは
絶対に出してはいけないと
心に誓っていた言葉だった。
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