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「…す…すみません…。
お先に失礼しますっ!」
もう部長の顔が見れなくて
クルリと背中を向けて
オフィスを飛び出した。
次々と溢れて来る涙を
ゴシゴシと拭っても
それでもやっぱり止まらなくて。
エレベーターの扉が閉じた途端
私は声を上げて泣いた。
もう…
叶わない恋なんて…
苦しいだけで…
全てを忘れられたなら
どんなに楽になれるだろう…。
会社から出て
足早に家に向かって歩きながら
私はそんな事を考えていた…。
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