禁断の告白

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思わず顔をしかめ 両肘をついて考えていると ふわりと後ろに 部長の気配を感じて 一気に緊張が高まる。 「何か解らない事があるのか?」 「あの…このコンテナ番号が… いつもと表記が違うんですが…」 マウスのカーソールで コンテナ番号を指しながら 部長に伝えると、 私の右側から液晶を覗き込む 部長の息遣いが 一気に近づいて…。 「何だこの番号は… これはたぶん顧客側のミスだな。 昼休みが終わったら 連絡を入れて確認しろ」 部長にしてみたら ただ仕事の指示をしてるだけの 行動なのに… 私にしてみたら 3ヶ月ぶりの部長との接近で ドキドキと弾ける鼓動が 部長に聞こえちゃうんじゃ ないかって心配で…。
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