願い

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アイツはもう… 自分の足で ちゃんと立ってるんだな…。 手離した時は、まだ不安の残る 状態だっただけに 万が一の事を考えて いつでも上司として 河野を守れる体勢は 整えておいたけど…。 それも、もう 必要ないのかもしれない。 しかし、 それが嬉しいと思う俺と 何故か寂しいと感じる俺が 心の中に混在してて。 情けないな俺…。 そんな事を思いながら 一人ぼっちのオフィスで 小さく笑った。
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