愛果の思い

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「竜生さんがちゃんと 守ってやらなきゃ… あの子… また誰かに騙されるよ」 「…そうかもな」 啓太と顔を見合わせて 笑い合う。 「竜生さん… 今までありがとう。 来年の6月は… 莉央ちゃんと一緒に 線香立てに行ってやって。 俺も来年は… 大切な人と一緒に あの場所に行くから」 そう言って啓太は ソファーから立ち上がった。 「さよなら竜生さん」 微笑んで帰って行く 啓太の背中を見つめながら 俺は静かに呟いた。 「さよなら…啓太」
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