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窓際のカウンターに
座った飯森さんに
続いて私も腰かけて。
ミルクティーを
口に運んだと同時に
飯森さんが言い出した。
「大丈夫。
大野くんは莉央ちゃんを
ちゃんと見てるから」
ブッとミルクティーを
吹き出した私に
飯森さんはふにゃりと笑って。
「なんかあったんだろ?
でもね、大野くんは
心に大きな傷を
抱えてるけど…
それでもちゃんと
莉央ちゃんを見てるから。
だからそんな顔してないで
いつもと同じように
ヘラヘラ笑顔の莉央ちゃんでいて」
「…飯森さん…」
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