優しい嘘

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『また泣いてんの? ちゃんと鼻水拭きなよ。 まだ外なんだろ?』 「ううっ…」 ズルズルとすすった鼻の音に 爆笑してた啓太さんが 『解った解った。 んじゃ今から 行ってあげるから。 もう泣かないの』 「…うん…」 『15分で行くから』 切れた電話を見つめながら もう一度鼻をすすって。 見上げた夜空は やけに綺麗な星が 揺らめいていた。
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