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ゆっくりと啓太さんの両手が
私の肩を掴んで腕を伸ばす。
同時に離れて行く
啓太さんの優しい温もり。
「莉央ちゃん、
俺はもう莉央ちゃんとは
会えなくなるけど
大丈夫だよね?」
「えっ?」
「竜生さんのためにも
もう俺が莉央ちゃんと
こうして会ったりするのは
良くないと思う。
あの人…
あんなだけど…
何気に嫉妬心の
強い人だからさ」
そう言って啓太さんは
パチンとウインクした。
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