握りしめた手

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自然と溢れてしまう 笑みを浮かべながら 見つめていると。 「あの…竜生さん… ひとつ聞いてもいいですか?」 「…うん?」 腕枕からその瞳を揺らして 河野が聞いて来た。 「あの…川添…? …亮の事…」 「ああ… 莉央には上杉って 名乗ってたんだったけ?」 それにコクンと頷いた河野は やっぱりどこか不安そうな 表情を浮かべる。
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