握りしめた手

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もう不安にさせたくなくて 小さな体を引き寄せ ぴったりと肌を触れ合せてから 俺はゆっくりと話した。 「大学の頃の友人に 詐欺グループに詳しい ジャーナリストがいて そいつに偽ダイヤ詐欺を やってるグループの線から 調べてもらった。 川添亮は、またきっと 莉央に接触して来ると 思ってたから… いつでも被害届が 出せるようにと思って 一応…な。 彼自身も本名が割れてる以上 莉央に何かして来る事も ないだろう。 万が一、そんな事があれば 必ず俺が莉央を守るから もう何も心配しなくていい」 俺の言葉に河野は ホッとした顔を 浮かべて呟く。
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