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と、同時に
涙を溢れさせるのは
杏子さんと何故か河野。
「啓太くん…
よろしくお願いします」
ペコンと頭を下げた彼女に
悠斗くんを抱きかかえた啓太が
ゆっくりと歩み寄って行く。
…愛果…
聞こえた?
お前の願いが
やっと叶ったよ…。
梅雨の狭間でありながら
雲ひとつない
青空を見上げて
そう心で呟いていた俺の傍に
ポロポロと涙を零しながら
河野が駆け寄って来る。
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