新しい契約

4/10
前へ
/40ページ
次へ
「…莉央」 もう一度呼ばれた名前に ドキドキしながら顔を上げる。 「…愛してる」 真っ直ぐに見つめられて 落とされた言葉に眩暈がした。 涙をポロポロと溢れさせて コクンと頷いた私に ゆっくりと瞬きしながら 微笑む部長。 もうそれ以上の言葉なんて いらないって思った。 じっと見つめ合う瞳だけで 全ての思いが伝わり合うから。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1624人が本棚に入れています
本棚に追加