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「全くもう!」
なんて捨て台詞を吐いて
去って行ったあかりちゃんの
背中を見つめながら
それでもやっぱり心配になって。
「あの…友田くん…
…本当に大丈夫…?」
そう尋ねた私を
寝転がったまま
じっと見上げた友田くん。
「アンタには関係ねーから。
それより…
アンタの友達が心配してるぜ?」
「えっ?」
友田くんがすっと指差したのは
2Fのベランダ方向。
クルッと振り返って見上げると
そこには心配そうな顔で
こっちを見てる由実の姿。
「早く教室に戻りな」
それだけ言って
友田くんは再び目を閉じた。
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