恋するキモチ

10/10
前へ
/36ページ
次へ
「ねぇパパ」 「うん?」 お味噌汁の味見をしながら パパが微笑む。 「私の誕生日の夜… パパも思う存分 デートしておいでよ」 「えっ?」 「たまにはデートくらいしなきゃ フラレちゃうと困るでしょ」 私の言葉にパパは 目をまん丸くして驚いた後 「それは確かに困るな」 そう呟いて微笑んだ…。 まさか自分の小さな希望を 打ち消しているなんて この時の私は思いもしないまま。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

899人が本棚に入れています
本棚に追加