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「ねぇパパ」
「うん?」
お味噌汁の味見をしながら
パパが微笑む。
「私の誕生日の夜…
パパも思う存分
デートしておいでよ」
「えっ?」
「たまにはデートくらいしなきゃ
フラレちゃうと困るでしょ」
私の言葉にパパは
目をまん丸くして驚いた後
「それは確かに困るな」
そう呟いて微笑んだ…。
まさか自分の小さな希望を
打ち消しているなんて
この時の私は思いもしないまま。
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