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「早く行かないと遅刻だぁ・・・今日遅刻したらムカ先にまぁた嫌味のネチネチマシンガンくらっちゃうよぉ!!!」
朝食を済ませた玲央は急いでに自宅を済ませ玄関に向かう。隣には飛鳥も一緒であり2人は一応同じ学校の中等部と高等部であるが向かう方向は正反対である。
「んじゃ、アタシは先に行くから。慌てて転ばないでよ?」
「もうそんな子供じゃないって!!」
自転車に乗って先に出ようとする飛鳥にむかって怜央はそう言う。そして二人は家の扉の鍵が閉まっているのを確認すると一緒に道に出る。
「今日は部活で遅くなるから、晩御飯は少し遅くなるわよ」
「オッケー。じゃ、行ってきます!!」
2人は朝の会話を済ませるとそのまま学校へと向かう。飛鳥は自転車故にまだまだ余裕があるが怜央はと言うと・・・
「はぁ、はぁ、はぁ・・なんで中等部は自転車通学駄目なんだろ」
基本的に中等部の生徒は徒歩が原則なのだ。それ故間に合う為には走るしかないのだ。腕時計を見ると7時46分。一応全力で走れば余裕とまではいかないがギリギリ間に合うと言った時間だ。
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