忘れたくて

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「また来週会える?」 渡辺さんの家は 私と反対方向の路線なのに 家の前まで送ってくれて。 ガレージの前で 問いかけられた言葉に コクンと頷く。 「良かった。 じゃあまた連絡するね」 「はい」 ぎゅっと抱きしめられて もう一度落とされた唇を 必死に受け止める。 …歩き出さなきゃ。 もう啓太は… 弟なんだから…。
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