717人が本棚に入れています
本棚に追加
「ま…俺がとやかく
言う事でもねーか…。
気をつけて
行って来いよ」
駅のロータリーに
滑り込んだ車から
無言のまま降りる私。
だけどこのドアを閉めたら
もっと啓太との距離が
離れてしまうような気がして
立ち尽くす私に啓太が
言葉を投げる。
「早く行けよ姉貴。
ほら…インテリくんが
コッチ見てるぜ?」
振り返ると、駅の入口で
じっとこっちを見つめてる
渡辺さんの姿が目に映る。
最初のコメントを投稿しよう!