冒涜のキス

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ママが淹れてくれたコーヒーが 胸にじわりと沁みて行く。 …私はなんて 恵まれているんだろう。 私の思いを大切にしてくれる パパとママがいて… 結ばれる事はなくても 愛しい啓太と 形はどうであれ… 一生家族でいれるなんて …こんな幸せに気付けなかった。 二日酔いなのか 頭を抱えながら 起きて来た啓太が 一瞬私の姿に驚いたけど 首を傾げながら隣に座って 「あー…頭痛てぇー」 なんて唸ってる。
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