守りたくて

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篠崎さんにコッテリと しぼられてようやく解放されると 心配そうに長椅子に腰かけてた お袋と… …お袋の彼氏。 「啓太…怪我… 怪我はないの…?」 泣いてるお袋の肩を支えながら その人は俺に会釈した。 「啓太くん、こんばんわ。 佐々木宗平と言います。 …君のお母さんと お付き合いさせて頂いています」 「…知ってますよ。 いつも母がお世話になってます」 俺の返事にその人は 穏やかな笑みを浮かべて 「とりあえず…家まで送るから」 そう言って、泣いてる母さんを 支えながら歩き出した。
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