守りたくて

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「もう喧嘩しないって 言ってたのに 何でまたしちゃうのよ…?」 走り出した車の中 静かに呟いた母さん。 だけど佐々木宗平さんは そんな母さんをなだめるように 母さんの頭をポンポンと優しく撫でた。 「男なんだから 喧嘩くらいして 当たり前だよな。 葉子は心配し過ぎなんだよ。 もう啓太くんだって 高校生なんだから… 理由がなきゃ喧嘩なんて したりしない。 …そうだろう?啓太くん」 …嬉しかった。 俺をかばってくれた この人の優しさが… 本当に嬉しかった。  
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