押した背中

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愛果の背中を押したつもりが 逆に押された気がして。 …もう私の事なんか 心配しなくていいから 啓太も新しい恋をしてって… そう言われたような気がした。 「もう不安にならないよ私。 竜生さんを信じる! 啓太、ありがと!」 ニカっと笑って 愛果は俺の部屋から出て行った。 …バカ愛果。 お前のその笑顔だけで 俺、ノックアウトされてんのに。 …新しい恋…か…。 出来んのかな、俺。
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