失いたくないもの

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「じゃあ、ママにチュウするから 悠斗、あっち向いてて」 「解った!」 クルリと背中を向けた天使に クスっと笑ってから もう一度包み込んでいた瞳を 見つめる。 「杏子さん、キスしていい?」 恥ずかしそうに顔を 赤らめながらも 笑って頷いてくれた杏子さんに そっと唇を落とした。 …愛してる…。 心でそう呟きながら…。
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