1人が本棚に入れています
本棚に追加
「物を壊せる超能力を持ってるんです」
普通の人が聞くと驚くだろうことを、こいつはさらっと言った。
ほう…超能力を持ってるのか…。
俺たちと同じだな…って。
「物を壊す!?そ、それって人も壊すんじゃ…」
「だからさっきの会話聞いてたのかよ清太は。物しか壊せないって!」
龍海が正論を言っている。
こいつ如きに反論されるだと…悔しい。
「お前らー、席に着けよー」
そんなこんなしていると、先生が来た。
みんなそれぞれの席に着き、教室中が静かになる。
先ほどのおしゃべりタイムは風のように消え去った…。
「以上だ、挨拶」
「きりーつ」
先生の長い話が終わり、椅子にくっついていた重い尻を持ち上げる。
「解散」
短い休み時間に入った。
俺はやることがないので席にそのまま座り、本を取り出す。
最初のコメントを投稿しよう!