1人が本棚に入れています
本棚に追加
「…あのー」
本をパラッと開いた瞬間、隣の朝霧というやつに話しかけられた。
「礒山くんも…超能力の持ち主なんですか?」
いきなり飛び抜けた話から始った。
「…ッ!?おい…、ほかの奴らもいるんだぞ!?その話は別の場所で…」
「おうおう、おふたりさん、なんのお話をしてるんだい?」
席と席の間に龍海が割って入ってきた。
「龍海ぃ!?さてはお前だな!俺に超能力があるって言ったのは!」
「えー、いいじゃねーか、超能力仲間なんだし」
軽い…。
一言で言い表せるような奴だ、龍海は。
「とりあえーず!その話は放課後にしよう!清太もそれならいいだろ?」
龍海はウインクしながら俺に向かって言った。
朝霧も「お願い」というほどにせがんでいた。
俺はひとつ、ため息して言った。
「……好きにしろよ」
最初のコメントを投稿しよう!