1人が本棚に入れています
本棚に追加
6時。部活を終えた。
いつも通り教室で着替える。
この時間は誰もここに来ないからいつもここで着替えれる。
不意に窓を見る。
空は茜色に染まっていた。
まだ5月上旬。日が落ちるのは少し早い。
…そうだ、あいつら待たせてるんだ。
いや、正確に言うと、勝手に待ってるだけか。
とりあえず早く着替える。
すると、教室のドアが勢いよく開けられた。
――ガララッ
「ひえええ…忘れ物…忘れ物…」
あわあわしながら…女子は自分の席に近づく。
俺の存在は全く無視。
「あぁ…あった!宿題のノート…忘れちゃいけないよね!」
独り言を言い、素早く立ち去ろうとするが、俺と目が合った。
「……あ」
俺は上半身裸の状態。
それを見た………朝霧は顔を真っ赤にしてこの場を高速で去った。
「…はえぇ…」
俺はつい、感嘆の声を漏らした。
最初のコメントを投稿しよう!