今日よく考えれば日直だったという話。

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『あと10秒でリビングに来ないとただじゃおかないわよ…』 っげ、母さんの心読んじまった…。 俺は布団を剥ぎ取り、猛ダッシュで階段を駆け下りる。 心を読む、こんな超能力の持ち主の俺だが、ごく普通の学校に通っている。 「あらぁ、清太。おはよう」 母さんは朝からキラキラ輝く笑顔で挨拶。 …さっきのはどこへ…。 「…はよ、あぁ俺今日日直だった…」 「じゃあ、さっさとご飯食べちゃいなさい、お母さんもお仕事だから」 礒山家は全員で4人家族。 母と俺、父は海外赴任、もうひとり、妹(小6)はまだ布団の中だ。 全部の飯を胃の中にかきこみ、速やかに準備をする。 「おあよー…ふあぁぁ…」 ここで妹の早蘭の登場。 「はよ、早蘭。皿洗い頼んだぞ」 「りょおかあい…いってらしゃーい…」 寝ぼけた声で妹、早蘭は俺を見送ってくれた。
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