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小春日和。
まさにこの言葉が合うだろう。
入学して高校1年生になった俺だ。
歩いているとチラチラと桜の花びらが舞う。
とても爽やかな朝だ。
と、のんびりしてる場合じゃない、急がねぇと。
桜満開の木を見ながら少し早歩き気味に急いだ。
目前には学校。
良かった…あんま人いねえ…間に合ったんだな。
『あ、あれぇ…日直の仕事…なんだっけ…』
ランダムに聞こえてきた心の声。
なるほど…今日日直のやつか…。
困ってるみたいだし…とりあえず教室に向かうか。
靴箱で上履きに履き替えようとする。
しかし、その上履きは翻り、宙を舞う。
「…は?」
摩訶不思議な光景だ……。
いや、こんなことする奴は…一人しかいない!
『へっへっへ、驚いてる驚いてる』
………龍海。
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