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「う~ん、雷なら置いてあるけどそっちはどう?」
風も雷も弾速が他の玉に比べて速い。一番は光だが。雷の『モノ』は風よりも少し高価で15000ソル。
「雷ならなんとか……でも今回はやっぱりいいです」
あら、アリアちゃんちょっと諦めムード。値下げしてもいいけど、今回は別の方法でいこうかな。
「アリアちゃん、ちょっと待っててね」
そう告げ、一階にアリアちゃんを残して二階に上がる。
「えっと………あったあった、これこれ」
鞄から取り出したのは40センチくらいの細長い箱、キラキラ光る宝石が埋め込まれている。それを持って一階に戻る。
「お待たせ、ちょっと杖を貸してくれる?」
「これですか?…どうぞ」
アリアちゃんから火、水、土の『モノ』を借り、箱を開く。
箱には杖が固定できる台が五つ。それと蓋の方に他よりも装飾された台が一つついている。
その箱の台にアリアちゃんから借りた杖を固定し蓋を閉める。
「はい、どうぞ。開けてみて」
箱をアリアちゃんの方に向け差し出す。
「?何がしたかったんで…す……か?え?」
箱を開けたアリアちゃんが口を開けて言葉を失う。
「おお、大成功だ!運が良いねアリアちゃん!」
呆然としているアリアちゃんの代わりに箱の中から一本の杖を取り出す。
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