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聞き覚えのある声。急いで声のした方向へ向かう。
「泥臭ぇガキがこんな高級品持ってんじゃねぇよ!」
「返してくださいっ!」
「うるせぇ!」
「ぎゃん!」
曲がり角からアリアちゃんの体が滑ってきた。アリアちゃんの足はざっくりと切れ、ふくらはぎの辺りから血が流れている。
その他にも全身が土で汚れ、お腹には蹴られたような靴の跡が付いている。
───────プチンッ
「けっ、気絶しやがったか。ガキにはテトラなんて高級品は勿体無いんだよ。それにしても………」
男は気絶したアリアに近付く。
「よく見りゃいい顔してんじゃねぇか。体の方はまだまだだが………どら、一発──」
「一発………何だって?」
「あん?……てめぇ、何だ、それは!?どうしてそんなモンが……や、やめろ!だ、誰か!だれ────」
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