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「マッチ~~マッチは要りませんか~」
「らっしゃい、らっしゃい!!新鮮な魚、1匹200ソルだよ!」
「マッチいかがですか~」
「魚屋よりも新鮮な野菜、どれでも50ソル!」
「マッチ~」
「八百屋てめぇ喧嘩売ってんのか!」
「上等だゴラァ!」
「マッチ………」
「「嬢ちゃんそれ全部くれ!」」
ここは、ヒノモト最大の街ヒノデ。
魔物により崩壊し、復興を遂げた街。話によるとヒノモトの人口の半分がこの街にいるらしい。
魔物による苛烈な攻撃により陸は繋がり、大地は変形し、国は崩壊した。
そして三つの大国といくつもの小国が生まれた。
その大国の一つがここ、ヒノモト。
人間を優先して襲う習性がある魔物に対抗するため、優秀な人材を集めて街の警備に当たらせている。街の中には兵士を養成する教育機関もあるそうだ。
街の人々は魔物に対する恐怖を忘れ、偽りの平和という名のぬるま湯に浸かっている。
だが、人が集まるということは魔物が集まるということ。
一歩城壁の外に出ればすぐさま魔物が襲い掛かってくる。並の兵士では太刀打ちできないだろう。
そんな危険に囲まれた安全な世界で俺の物語は始まる。
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