156人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
――ザァァァァア
風が窓を叩く。
明け方に降る雨は、なかなか私を眠らせてくれない。
そうなると、枕元に置いてあるイヤホンに手を伸ばして音楽を聴く。
でも……流れてくる言葉は頭の中でごちゃごちゃになって、私を焦らせる。
雨の音が落ち着く、とか……1人の夜にはただ、不安を煽るだけ。
何に不安を抱いているのか自分でも分からないから、それは尚更。
明るくなり始めた空
ようやく私は眠りにつくの――。
最初のコメントを投稿しよう!