第1話(冒険編)

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あれは丁度一年前、僕はまだ何も知らない小さな小さなビー玉だった。毎日毎日飽きもせずにコロコロ回ってたっけ。そんな僕が初めてアスファルトっていう地面に触れたのはパパが『世界を知ってこい』って言ったからだった。そして僕はまたコロコロ回って行ったんだ。ふと気がつくと、僕の体は傷だらけだった。よくよく思い出してみたらパパもママも傷だらけだったんだ。僕はこれが僕達の生きてる世界での宿命なんだとこの時思った。
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