第2章 初めての気持ち

13/23
25人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
ああ、どうしよう、 メールか電話が来るらしいけど、 うまく対処できるだろうか? 朝から緊張しまくりのあたしに アッキ-が不審そうに、 「何かあったな?モ-リがらみ?」 と心配してくれる。 「う~ん、そうというか違うというか。  今日のお迎えがね。」 「弟~!!イケメンだよね~モーリ似?かな」 「似てるって言ってた。」 「わー見たい見たい!!」 「気楽でイイよね、アッキ-は!  人ごとだもんね。  あたし、モ-リ以外の男は駄目なんだから」 ため息をつく。 けど、学校の人たちとは普通に接っすることができるように なってきたし、 学校の外でも大丈夫になったかもしれないし。 でも、自信がない。 あの時のことまた思い出したら… あたしは眉をひそめる。 「なんで、モ-リは平気だったんだっけ?」 「え~と、先生だったから?  それにやっぱり大人の人だからかもしれない。  あの事件の時のこと思い出すのは、  同じ年ぐらいの男の子に対してだし…」 「でも、モーリの弟なんでしょ?  モーリだと思えば大丈夫かもよ?  ね?暗示でもかけてみたらいいじゃない。  コイツはモーリ、ちょっと若く見えるだけって。  もっと気楽に行けるんじゃない。  これはある意味トラウマ克服するチャンスだよ。」 いいかもっ すごいよアッキーその気になってきた。 チャンスかあ、そういう前向きさは大事だよね。 「うん、頑張ってみようかな。」
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!