第1章  特別な人

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「なんで一か月何ですか?」 二人で、後部座席に乗るとすぐ、 いきなり核心を突くような質問をするアッキーに、 モーリはくすりと笑ってから、 「何でだっけ?」 と私に振ってから、車を発進させた。 ずるいっ 「えっと、お試しなら一カ月で十分て、あたしが…」 「そうだったね、俺としてはずっとでもいいんだけど?」 「ううん、迷惑になるもん。」 「迷惑?」 「だって、あたしは先生のこと利用してるんだから」 「利用かあ。フフ、  いいよ、気にしないでどんどん利用して。」 ツン  鼻の奥がきゅっと痛む 「ごめんなさい」 「だから気にしないで、  いちごと一緒にいたいのは俺なんだから、  それを、君が一ヶ月間て決めたなら、  きっかり、利用してよ」
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