第2章 初めての気持ち

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格好は変わっても 相変わらず冴えないあたし、 けど、一しきりおばさま方に 道着を褒められて、 いい気になって一緒に写メなんかとっちゃって、 ちょっとハイテンションだったかな。 そしていつものように貢物の山を戴き、更衣室で着替え。 着替える時は、 いつもみんなが帰ってからにしている。 あたしは大勢でワイワイやるのがなんとなく苦手だ。 会員の人たちも知っていて、 「空いたからゆっくり着替えなさい。」 と最後の人が声を掛けてくれる。 この教室の居心地の良さはこんなことからも来る。 とどのつまりあたしはここで甘やかされてる。 「いちご。」 更衣室から出るとモーリが待っていてくれた。
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