第2章 初めての気持ち

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でも、そんな気休めは、あっという間に覆された。 「あんた、いちごさん?  俺、守貴の弟 遊歩(ゆうほ)  何時に迎えに行けばいいの?」 携帯持ったまま固まっってしまった。 見兼ねたアッキーがあたしの携帯を横から奪って 「4時半です。校門の前にお願いします。」 と答えてくれた。 「了解。」 携帯の向こうで声がしたけど 返事できなかった。 「やっぱ、無理だ~  モ-リあたし一人で帰りたいよ~。」 即、電話で泣きごとを言う私あたしに 「大丈夫、かぼちゃとでも思って。」 忙しいらしくすぐ切られてしまった。 無理~ かぼちゃはしゃべらないし、動かない 電話は掛けてきませんから~ 電話のあとはそのことばかりぐるぐるしてしまって、 一体どうやってそのあと過ごしたのか全く覚えてない。
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