第2章 初めての気持ち

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校門の前が騒がしい。 なんでこんな日に限って人が多いの? 4時半ちょっと前に校門に着くと、 モーリ似の高校生が女子の先輩たちに囲まれていた。 だから 、 その人が遊歩さんだってすぐわかった。 「いちご!行くよ臆するな!。」 アッキ-がぐいぐい腕を引っ張る。 心臓が飛び出しそう 「遊歩さん!こんにちわ。」 アッキーが声を掛けると囲んでいた人垣が緩んで 遊歩さんがこっちを見た。 わっ若いってか同じ年ぐらだよね。 モーリの顔なのに、若いとか、違和感~ 「あんたが、いちご?」 「いちごはこっち、あたしは友達の明菜。」 ふ~ん。とあたしを見て 「まあ合格かな? じゃ行こうか。」 ぐいっと肩を抱かれた!! ぎゃ~ 声にならない声を上げて 瞬間、遊歩君は道路に転がった。
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