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僕には妹がいる。
とても可愛らしく愛らしい、見目麗しい妹のなかの妹だ。
もはや血の繋がりなどないのではないかと錯覚させる、贔屓目抜きで美少女なのが僕の妹なのである。
幼き頃は僕のことを『おにいちゃん』と呼び、どこに行こうともちょこちょこついて来て、片時も離れようとしなかった。
しかもお風呂なんて小学生を卒業するまで一緒に入っていたほどだ。これは世間で言うブラコンに分類されるのだろう。
もちろん小学生とはいえすでに美少女として頭角を表していた妹と裸の付き合いなんてできるわけがなく、水着を着用してもらっていた。
断ればいいのかもしれないが、断れないところを鑑みるに僕はシスコンなのだろう。 友人や幼なじみの二人にもよく言われるので、不本意ながら間違いない事実らしい。
とはいえ事前に言っておくとすれば、僕は実の妹に恋愛感情を抱いたりしない。いくら可愛いと思っても所詮は妹としてである。
その辺りは僕もわきまえている。
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