1.故郷の人々

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日本人特有の黒髪黒眼。髪は肩にかかる程度の長さだけど、少しふわっとしてる。 整った顔立ちではあるけど、霞やフレア、サフィーユ先生と比べると、ちょっと霞むかも。 体格は霞より少しだけ大きい。胸部はあんまり発達していないけど。 東雲 遥(シノノメ ハルカ)。俺と霞の幼馴染みで、俺がいない間はこの家の管理をしてくれていた。…男二人が家事苦手だったしね。 ニアミスを除いて、遥とも三ヶ月振りの再会だ。 現在、遥は固まっている。 「おーい、起きてるかー?」 遥の目の前で手を振ると、流石に気付… 「霧斗!帰ってくるなら帰ってくるってちゃんと言いなさいよ!」 「いや、連絡はしたぞ?勇厳さんに」 「え?」 「む…」 ふぅ、無事に矛先が変わった様だ。 遥が勇厳さんに詰め寄った。 「勇厳さん?何で教えてくれなかったんですか?」 「いや…、つい、言いそびれてな…」 見た目は完璧裏社会な勇厳さんがたじろいでいる。女子に詰め寄られて。 「…まぁ、いいですけど。…霧斗」 「ん?」 遥は少しだけ顔を緩ませながら、言った。 「おかえり」 「ただいま」 俺は、そう返した。
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