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「…それで?退魔武器とは?」
やっぱふざけてましたね。
「退魔武器は人間が悪魔を殺せる、唯一の武器です」
「殺…、物騒ね」
「…まぁ…な。でもこれが無いと、人間は悪魔と戦えないからな。それじゃ滅ぼされちまう」
「へぇ…。でもよく日本刀なんかあったね。」
「いや、あったってより、造ったって方が正しいかな」
「造った?」
「あぁ。退魔武器の原石、手のひらサイズの赤い結晶な、その原石に自分の血を吸わせると、専用の退魔武器が出来るんだ」
荒っぽい献血みたいな感じか?傷口は治るけど。
「血を…?」
「あぁ、手のひらをナイフでザクッ…ってな」
「うぁ…」
引くなよ。聞いてきたのお前だろうが。
「…で、出来たのが、その刀か」
「そうです」
言って、刀を鞘から引き抜く。
相変わらず、光を拒む様な黒さだな。
「うわぁ…、ずいぶん黒いね。手入れしてないの?」
「元から黒いんだよ。汚れてなんかねぇよ!」
「む?鍔が無いな」
「あぁ、はい。鍔の…代わり?に、二つの留め具みたいなのがありますけどね」
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