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「…しかし」
ふと、勇厳さんが重々しく呟いた。
「どうしました?」
「…似ているな」
「えっ?」
似ている?この刀が?何に?
「…倉庫で保管している、あの刀に」
「!」「?」「…」
言われてみれば…色は違うけど、それ以外は…。
「あの、倉庫にある刀って…?」
何の事か分からない遥が、勇厳さんに問い掛けた。
「それは…」
「秘密だよ」
勇厳さんの言葉を遮って、俺はそう告げた。
「秘密って…、何で?」
「…理由は、言えない」
俺の雰囲気が変わったのを感じたのか、
「…分かった」
遥はそう言った。
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