1.故郷の人々

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「あっ、そういえば、霧斗ってまだ帰ってきてないんですか?」 このタイミングで!? 「ん?あぁ…うむ、…ふむ」 勇厳さん、俺の気配を察知して濁してくれてる。 「? どうしました?」 でも濁し方が甘かったか。不審に思ってんな。 やれやれ、仕方ないから出… 「…きりと」 出鼻を挫かれた! 「?」 はぁ、仕方ない。意を決して茶の間に入る。 八畳の茶の間には中央にこたつがあって、向かって左に勇厳さん、手前に霞、そして右側に、遥が居た。 「…どうも、不審者です」 なんて言いながら、遥を見る。
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