第1話 くだらないはじまり

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朝9時頃、今も変わらず携帯端末の目覚まし機能で目を覚ました。 外は既に静かだ、もっと早い時間帯…通勤ラッシュの時は住宅街のここは酷いぐらいにうるさい。 俺が、目を覚ますとロボットが俺の顔を覗き込み「おはようございます」と、挨拶してくる。 一般家庭にあるロボットは見た目こそあれだがかなり万能だ。 簡単な家事なら何でも熟すことができる。 俺はロボットが持ってきた服に着替え、寝巻を渡す。 「今日の予定は?」俺がそう聞くとすぐに「13時30分からバイトがはいっております、夕方からは学校です」と、感情が全く感じられない声で答えが返ってきた。 朝からバイトが入っていない日はいい。 ただ考える時間があるのは嫌だ、そんなことを考えながらリビングへと来た。 既に家族の姿はない朝はやく皆、学校、仕事、各々の向かう場所へと行く。 俺は黙って席に着いた、目の前にはすぐに簡単な朝食が並べられる。 「どうぞ」ロボットはそう言いながら一歩下がりお辞儀した後、リビングから立ち去る。 洗い物を片しにいくのだろう。
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