1人が本棚に入れています
本棚に追加
電車に揺られていた時だった、何故か電車がいきなり停車した。
俺は転びそうになったが何とか体制を立て直す。
「(なんだ?事故か?)」俺は辺りを見る、俺と同様に乗客達は混乱しているようだ。
すると衝撃的なアナウンスが流れる。
「この電車はジャックした!命が欲しければ大人しくしろ!我々は銃を所持している!繰り返す……」
乗客達がどよめく、俺は興味なさげにその放送を聞いていた。
運転席の方の列車から数人の覆面をした男達が武器を片手に入ってきた。
乗客達は手を挙げて男達を見る、男達は無言で乗客達を見るとそのまま次の車両へと進んで行った。
「……」
電車は無人で走っている、ロボットが普及してから長時間の労働の仕事の殆どが人間に打って変わりロボットになった。
それの影響で職を失った人達が集まり反ロボット主義者なるテロリスト達が日本で増加した。
今回のジャックもその者達の仕業だろう。
「なんなんのよ…」
「何故俺達が…」
乗客達は口々に不安の声をもらしはじめた、気持ちはわからなくはない。
おれも冷静を装っているがはっきり言って心境は穏やかなものではない。
しばらくするとテロリスト達が戻ってきた彼らはまたも無言で俺達の前を通りすぎて行く。
何を考えているのだろうか?予想もつかない。
最初のコメントを投稿しよう!