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佐々さんと関係を持ってしまった翌日の私は、最高にひどかった。
屋上ではずっと彼の顔を見れず、普通にしようと思えば思うほど普通が分からなくなって。
その日も佐々さんの家に行くことになったので、2人で受付の前を通った時。
米谷さんが、
「あらまぁ、もうとっくに梅雨明けしたよ?」
なんて、わざとらしく声を掛けてきて――。
「あぁ。僕達付き合うことになったので」
「え、あの、佐々さん?」
「言うつもりはなかったよ。けど、おたくがやたらよそよそしい態度とるから、居心地悪かった仕返し」
「こ、子供ですか」
「それはそっちでしょ」
「ハハハッ。どっちもまだまだ子供だよ」
「……米谷さんから見たらそうでしょうよ」
「まーあ、言ってくれるね」
「佐々さん行こうっ。ここから出よう」
変に意識させられて仕方がない。
その後からはもう、受付の前を2人で通る度に米谷さんはニコニコニコニコ。
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