ソーダ水(後編)

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「お母さんは泣いちゃって、お父さんは見ないように避けるから、引かれたらどうしようって思ってた。だから、沙彩ちゃんの行動にびっくり」 白雪さんの腕を見つめながら、 「私も、びっくり」 と呟く。 「フフ、なんすかそれ」 笑う白雪さんにつられて、私も頬が緩みそうになる。 今までこんなこと無かったのに。 「ありがとう……」 私が言うと、白雪さんの瞳が揺れた。 今は、ごめんなさいは違うと思った。 だから、ありがとう。 「……あー、照れてる?」 「て、照れてないよ」 ごもごもする私に、白雪さんは歯を見せて笑った。 「なんか、今日はいっぱい話した気がするっす」 「うん。宿題は……なにも進んでないけど」 「また一緒にしようよ」 この感じ、久しぶりの感じ。 「……うん、また」
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