カレンダー(後編)

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「野々原さん、おかわりは」 出来るかな。 今まで愛想笑いでさえ諦めていた人相手に。 「おーい……」 よし。 カレーを食べ終えた後、佐々さんが家まで送ってくれた。 1日寝て汗を掻いていたから、すぐに湯槽に浸かったんだけど、考えごとをして長湯してしまったせいか、寝る前に少し熱が出た。 それも、翌日に丸1日寝ていれば治ったけれど。 「――うわ……横髪跳ねてる」 すっかり体調も万全の私は、先生との約束を守るため、夏休みにも関わらず制服に腕を通した。 メールで白雪さんにこのことを話すと、 私も同伴させてほしい。 と、目を輝かせた顔文字と一緒に返事が返ってきたので、学校の前で落ち合うことになっている。 来ても何も楽しいことなんてないと思うけど、休みに1人学校へ行くのには抵抗があったから、内心心強い。
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